ブラック企業と呼ばれる企業はたくさんあります。

ここでは私の体験したブラック企業

その結果をお知らせします。

 

まず結論から言います。

会社はやめていいです。私は辞めます。

何を言われようとどうせ未練のない会社です。

ボロクソ言われたっていいじゃないですか。払うものさえ払ってくれれば。

そんな人達と永遠働くよりよかったなーって気持ちでいいと今は思います。

 

 

私は入社時

「この会社の就業規則をみせてください」といったことを今でも覚えています。

きちんとしている会社程この就業規則についてもきちんとしていると

今は判断材料にしています。

私のいたブラック企業はまずこの就業規則が存在しませんでした。

常時10人以上の労働者を使用する使用者は、次に掲げる事項について就業規則を作成し、行政官庁に届け出なければならない。

 

10人以上で構成される企業はこの就業規則を作成し役所に提出する義務があります。

またこの就業規則は社員の誰もがすぐに見れる場所になければいけません。

この時点で逃げてよかったんです。

でも、せっかく受かった企業、次もどこか受かる保証なんて…って私も思いました。

 

 

 

次にわかったことはこの会社には健康診断がないということ。もちろん違法です。

事業者は、労働者に対し、厚生労働省令で定めるところにより、医師による健康診断を行なわなければならない。」と規定される。これは一般健康診断とされ、雇入時および年1回以上行う必要がある。

でもこの会社の役職者の方々は悪びれた様子もなく言うんですよ。

「え?私何年も受けたことないですよ?」

こっちが細かすぎる?って思うほどあっけらかんとしています。

疑問に思ったらもう逃げたほうがいいなと思います。

 

 

 

もちろん残業代はありません。

深夜割増も、休日割増も、なんなら有給休暇すらありませんでした。

使用者が、第33条又は第36条第1項の規定により労働時間を延長し、又は休日に労働させた場合においては、その時間又はその日の労働については、通常の労働時間又は労働日の賃金の計算額の2割5分以上5割以下の範囲内でそれぞれ政令で定める率以上の率で計算した割増賃金を支払わなければならない(第37条1項)。この政令は、労働者の福祉、時間外又は休日の労働の動向その他の事情を考慮して定めるものとされ(第37条2項)、現在政令では、時間外労働は2割5分(25%)以上、休日労働は3割5分(35%)以上としている(労働基準法第37条第1項の時間外及び休日の割増賃金に係る率の最低限度を定める政令(平成12年6月7日政令第309号))。なお、休日労働とされる日に時間外労働という考えはなく、休日労働が深夜に及ばない限り、何時間労働しても休日労働としての割増賃金を支払えばよい(昭和22年11月21日基発366号、昭和33年2月13日基発90号)。

ちなみに月にお休みは4回。祝日も仕事です。(これに関しては法定内です)

そう、私年間休日52日という環境にいました。

今思うとクラっとします・・・・一ヶ月ちょっと・・・ 

 ※有給休暇はのちのち制度としてできますがこれも色々問題があったので後ほど。

後にわかったことですが、面接に来た人たちが

「残業は・・」と質問をすると、「残業はある、だが残業代は払われません」と

説明していることもわかりました。

でもそれが悪いことという認識はなかったのかもしれません。

 

 

 

そんな会社になぜズルズルといてしまうのか。

私の場合は役職を与えられ部下という枷を得たからです。

私にとってまたこの部下が可愛かったんです。守りたくなる感じ。

この子達の給与をあげてあげたい!!って思いました。

この会社問題いっぱいだからこの子たちは

たくさん愚痴を言ってごめんなさいって言うけど

それ!愚痴じゃなくて正当なことしてよっていう意見だからね!!

って毎日思ってました。

 

 

 

そんな会社である日「有給休暇を皆さんに与えることになりました」

私はこの時「あ、ちょっといい方向に会社が向いてきた!」とすごく嬉しかったのを

覚えています。不安ばっかりだったのでこの一言がすごく素敵に聞こえました。

※本当は半年働いたら10日与えられるものです。私も麻痺してましたね。

会社のトップは「ごめんな。有給あげられなくて」この一言は本当に救われた気持ちでした。

ですが・・・私の上司はみんなに対して言いました。

「有給休暇を会社が与えてくださっている。みなさん専務に感謝してください。」

え・・・・?

まぁまぁ・・会社として働いてもないのに給与出すってそれはやっぱり負担も有るし言わんとすることはわかります。

でも・・でも!!

「まだまだ皆にあげれる状況でもないのに与えてもらっている。それを理解して働くように」と続けられた時何かがおかしいと思いました。

トップの言った「ごめんね」が掻き消えていくような…そんな気持ち。

有給休暇って会社が決めてあげてるわけではなくて法律で決まってます。

働く人を守るためのルールです。なんだこの茶番は・・・って思いました。

 第39条は、労働者の心身の疲労を回復させ、労働力の維持培養を図るとともに、ゆとりある生活の実現にも資するという趣旨から、毎年一定日数の有給休暇を与えることを規定している(平成21年5月29日基発0529001号)。

 

 

 

そしてこの有給をめぐる事件がもう一つ。

ある部署ではなかなか成績も上がらずでも少ない人数で多くのことを回しているためか

人は疲弊していました。そうすると遅刻者も増えるんです。遅刻すると普通に来た人の負担が増えて、そしてまた疲弊していく。有給休暇をとるのだけど1日では改善せず

また遅刻が増えていく。

これに対して会社のトップはこう言いました。

「もう、お前ら有給制度やめようか」

いやいやいや!あなたの勝手でやめれるものじゃないからね!?

 年次有給休暇は労働者が休暇の時季指定をし、使用者による有効な時季変更権の行使がないとき(時季変更権の行使を解除条件として)に成立し、年次有給休暇が成立すると、その時季指定された日について労働義務が消滅する。法律上当然に労働者に生ずる権利であり、労働者の請求を待って初めて生ずるものではない。使用者の許可や承認は不要であり、そのような観念を容れる余地そのものがない

そしてその言葉にこのように続きます。

「うちはブラックでも稼げりゃいいから」

この時すでに簡単な役職を頂いていた私は会社からの離れ方を見失っていました。

だめだ、やめよう。でも部下が!こんなサイクルに陥っていました。

 

 

 

そう言えばこんなこともありました。

先程もかいたように人が疲弊してとりあえず遅刻、欠席の多い会社でした。

そもそも会社の役職者がまともに来ません。

そこでこんなルールができました。

「遅刻したら罰金」

ちなみに・・・・これ違反です。

しかもこの罰金は1ヶ月後一番優秀な部署に分け与えると言う話でした。

だから皆お金欲しさに遅刻がなくなったんです。おかしな話ですが。

そして一人遅刻するととんでもないブーイングの嵐でした。

もちろん遅刻はよくないです。でも非難のしかたが「お前のせいで金貰われへん!」と

おかしな方向になっていました。

果たしてこの方法は正解だったのか。今でも疑問です。

労働基準法第16条では、賠償予定の禁止として「使用者は労働契約の不履行について、違約金を定め、又は損害賠償額を予定する契約をしてはならない」と定めています 

 

 

 

 

こんな会社ですが社員の誕生日は全力でお祝いしたり、楽しく過ごすために

上がいろいろ考えてる場面ももちろんあって全部が悪だとは思いません。

でも、私にとっては安心できる場所ではなかったなぁって思います。

 

 

 

いよいよ辞めます。という時。

私は事前に自分の上長にやめたいことをお話していました。

他所から声がかかっていてそちらのほうが安定的と感じていること。

そして家庭の事情もあり声がかかっている会社のほうが都合がいいこと。

上長は驚いた様子でした。そして面談後このように言われます。

「この話は他にしないでください」

「専務とお話してください」

これについて私は自分の勝手で「専務からこの話についてお声がかかる」と思っていたためそこから数日何食わぬ顔で仕事をしていました。

自分の上長が専務に相談し、その結果上長と専務と私の面談が始まると

勝手に予想してしまったんです。

これは私の大きなミスでした。

 

 

 

 

数日後私は仕事でやってはいけないミスを犯したため専務に頭を下げに行きました。

そのことについて叱られていくことはなんとも思いません。

会社として当たり前のことなので。

その中で「で、やめるって?だから気が抜けてこうなってるんだな」と話が切り出されました。

そういうわけではないですがそう思われてももちろんしかたありません。

これもぐっとのむところでありました。

そこから退職の話になります。

その中で言われたのがこのような一言でした。

「会社としては明日辞めてくれていい。来るだけで給与もらえると思ってもらっても困るし」

衝撃的な言葉はさておき言わねばならないことがあります。

まずこれは私に自主退職しろと告げられていたのでしょうか。

それとも解雇ということでしょうか。

労働基準法では退職について以下のような記述があります。

当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する

明日辞めますと自主退職することは原則出来ないと私は認識していました。

次に解雇については以下のような記述があります。

使用者が労働者を解雇しようとする場合、少なくとも30日前に予告をしなければならない(20条1項)。解雇予告は、解雇日について何年何月何日というように特定しておかなければならない。解雇の予告及び解雇予告手当の趣旨は、失職に伴う労働者の損害を緩和することを目的としたものである。

だから会社は解雇といってもクビだから明日から来なくていいとは言えないようになっています。ただしこれにも例外があります。

30日以上前に解雇を予告できない場合には、30日に不足する日数分の平均賃金を支払わなければならない(10日前に予告した場合は、20日分以上の平均賃金を支払う)[9]。この不足する日数分の平均賃金の支払いを解雇予告手当という。

お金を払えばやめさせることが出来ます。

でもそういう話にはこの時ならなかったんです。

まず自主退職を促されたのか、解雇宣告だったのか。これも不明な所でした。

 

 

 

結果揉めるように話し合いをして12月末をもって退職とする。という話になりました。口頭だけでしたのでこの時点で届けや願いは出ていません。

 

 

さて後日。

部下からこのような話をされます。

「退職期間…決まりましたか?」

私は専務から部下に話が行くまで退職の話を黙っていました。

なぜなら「余計なことしたら即クビだ」と言われたからです。

今思えば解雇手当がもらえるのだからクビで良かったんですが・・・

黙っていた中で部下にこれを言われたためよくよく聞き出してみると

「専務から退職の話をきいた。辞める時期は年内か年明けてからで調整中ときいている」と言われます。

確かに。私はまだ届けを出していません。ですが話し合いの場では12月末で

決着がつきました。

なのになぜここにきて年明けという話が浮上しているのでしょう。

これで私はどのように引き継ぎをすればいいのかわからなくなりました。

届けを早々に出さなかったことで混乱を招いていました。

これは私が悪いのです。その日のうちに出せばよかったのですから。

 

 

 

今これを書いている時点では結局退職時期が定まっておらず

私も退職届をいつでかいたものか悩んでいます。

また進捗があればここに書きたいです。

 

 

 

そして、世の中のブラック企業と言われる企業で働いている人たちへ。

是非労働基準法に目を通して欲しいです。

あの法律には私達労働者の得になることがたくさん書かれています。

知らなければ損してしまいます。

知らずに疲弊するなんて勿体無いです。

私たちはもっと、気持ちよく働けるはずだと私は思います。

 

 

 

 

以降は法律のこととは別に私の感情的なものです。

 

 

 

どう退職手続きしていいのかわからないまま私は

このような会社に対してのストレスからか体調を崩してます。

食べ物を受け付けなくなり、気がついたら161cmの体に対して体重が45kg

発育不全ともとれる体重でした。

でも、健康診断がなかったのでずっとこうだったのか、それともおかしくなって減ったのかそんなことすらわからないのです。手元にある体重の記録は

159cmの49kgでした。二年前の記録です。当てになりません。

 

ひとまず病院にかかりました。

会社には「通院してからいきます」と朝伝えたものの

大きな病院へ移動になったりそこから検査続きでした。

行きますといった手前細かく今からまだ検査だから行けないなどの

連絡をしていました。

そうして終わったのが17時過ぎ。丸一日かかっていました。

私の就業時間は10時から19時。今から会社に行くと18時過ぎに出社し

定時まで1時間しかありませんでした。

 

 

 

自分の上司に検査が終わったことを伝えると

「今日出勤できますか?休みなら振替してもらわないといけません」

先にも行ったように私は月に4回の休みしかなく、有給も自由には使えません。

私は欠勤扱いにはできないのかを尋ねました。

返事は「振替できないんですね。今日これますか?」でした。

私が元気な立場なら出勤したかもしれません。

でも体がおかしくて通院したのです。今から出勤して

18時から8時間働く。それも深夜残業手当もなく。

考えただけで恐ろしくなりました。

「8時間働くことは難しいです。ただ病院の結果を報告にきなさいということであれば

 できるかもしれません」と伝えました。

「では休んでください」という返事には心底ホッとしました。

私はこの時に人としてあまり見られていないのではないか。

文房具などの消耗品のような扱いをうけたと感じました。

これは私の感情です。法律でそんなこと言ってはいけないなんて書いてません。

だからただの愚痴です。

 

でもこんな会社だからこそ逃げようと決断できてよかったと思います。